通夜振る舞い!マナーと料理のメニューや喪主の挨拶例文を教えて!?
大切な人を急に亡くしたとき…。
遺族や故人と親交の深かったなら、悲しみや動揺で呆然としてしまいますよね。
しかし、残された人は、悲しみで何も手につかないときでも、通夜や葬儀で常識のある振る舞いをしないといけません。
例えば、
など考えるべきことがたくさんあるのです。
そこで、あなたが、通夜で喪主になった場合や参列者になった場合に、失敗しないための振る舞い方について学んでいきましょう。
通夜の振る舞い方で人間力が決まる!?これだけは知っておきたいマナーとは?
通夜とは、元々、夜通し明かりを点けて、故人の遺体を見守る儀式のことです。
現在では、通夜は簡略化され、1~2時間ほどの長さとなりました。
一般的には、故人が亡くなった翌日の夜に通夜は行われます。
あなたも、実際、参列したことがあるのではないでしょうか?
しかし、通夜に参列したことがあっても、「曖昧なマナーや知識なしの状態で行ってしまった…」という人もいるかもしれませんね。
そこで、ここから通夜の正しい振る舞い方やマナーについて見ていきましょう。
通夜と葬儀に両方出られない!そのときの立ち振る舞い方は?
通夜と葬儀に両方参列できたら良いけれど、仕事や家事などがあるとなかなか難しいですよね。
その場合、どちらか一方に参列すればマナー上は問題ありません。
自分のスケジュールを見て、参列できる方に行けば良いということですね。
通夜や葬儀でのお金の話…渡すときの振る舞い方や金額は?
通夜で必要となるお金といえば、香典ですよね。
香典を渡す振る舞いやマナーは、社会人として重要なポイントになってきます。
通夜と葬儀の両方に参列する場合でも、どちらか一方に香典を持参すればOKです。
そして、香典袋は無地を選ぶのが無難!
なぜかというと、香典袋に描かれているものによって、使える宗教が限られているケースがあるからです。
例えば、下の2つは、他の宗教では不適切となります。
また、悩みがちなのが、香典の表書きですよね。
基本的には、四十九日より前は、まだ仏様になっていないという考え方から、表書きは「御霊前」を使用します。
ただし、浄土真宗は、亡くなってすぐ仏様になるという考えのため、表書きは「御仏前」を使いましょう。
他にも、次のような表書きが使えます。
・仏式であれば、「御香典」など。
・神式であれば、「ご神前」や「御玉串料」など。
・キリスト教のカトリックなら「御ミサ料」
・キリスト教のプロテスタントなら「御花料」
最後に、香典に包むお金の額ですが、故人が親戚であれば1万円以上、親戚以外であれば5,000円ほどが一般的です。
通夜での弔意を表す振る舞いやマナーは見た目から!服装や持ち物は?
通夜であれば、喪服か地味な平服であれば問題ありません。
喪服の場合は、あまり悩むことは少ないかもしれませんね。
しかし、通夜が、故人の亡くなった当日に行われ、参列まで時間がない場合は、スーツなどの平服を着ることもあるでしょう。
平服と言っても、カジュアルのことではなく、
を選びましょう。
女性では、涙を意味するパールのネックレスも付けることができます。
そして、女性は、メイクや肌の露出もマナー上、気を付けるポイントです。
メイクは派手でなく、ナチュラルを心掛けましょう。
また、必ず地味な色のストッキングを着用しないといけません。
おしゃれは封印し、弔意を第一にした振る舞いをすると良いですね。
最後に、忘れてはならないのは髪型です。
男性は、ぼさぼさにせず、ワックス等できちんと整えておきましょう。
女性は、同じくぼさぼさな髪型にしないようにしましょう。
ロングヘアの人は後ろでまとめ、ヘアアクセサリーもシンプルにしないとなりません。
>>通夜・葬儀における髪型の詳細はこちらをご覧ください。
和食・洋食なにが良い!?通夜振る舞いの料理メニューは?
「通夜振る舞い」とは、式の後、料理を振る舞われる席のことです。
最近は、通夜振る舞いが簡略化されたり、折り詰め料理とお酒を参列者へ持ち帰ってもらったりするケースも増えています。
翌日の葬儀等のことも考え、通夜振る舞いは、1時間ほどで終わるのが良いでしょう。
最長でも、2時間程度で終わりにした方が、参列者の負担も減らせますよ。
通夜振る舞いの料理…悩みどころのメニューはどうする?
通夜振る舞いは、かつては仏教の教えにより肉・魚を除いた「精進料理」でしたが、今ではそういった慣習はほとんどなくなり様々なメニューが出されます。
【通夜振る舞いのメニュー例】
料理以外にも、飲み物として、日本酒・ビールなどのお酒や、お茶・ジュースも用意します。
通夜振る舞いの料理!お金はいくらかかる?
通夜振る舞いは、故人との最後の食事という意味があります。
そのため、故人を偲ぶことや思い出を語り合うことに重きがおかれます。
料理自体を楽しむものではないので、少し箸を付けるだけという参列者も少なくありません。
また、先程の話の通り、参列者があまり料理に手を付けないため、参列者の7割ほどの人数で用意しておくと良いでしょう。
料理の費用の相場は、1人 3,000円ほどとなっています。
タイミングが大事!?通夜振る舞いのお酌は?
通夜振る舞いでのお酌は、参列者への挨拶時に行うのがマナーです。
通夜振る舞いは、お祝いの席ではないことから、お酌は一巡だけにとどめましょう。
通夜に参列していただいたことへの感謝もあるでしょうが、お酌を何巡もしないように気をつけてくださいね。
後は、それぞれでお酌をしてもらえるように準備しておくと良いですよ。
また、お酌のときに、通夜振る舞いまで参列していただいたことへの感謝を伝えておくことが大切です。
通夜振る舞いの時間に、お酌をしながら、故人との思い出を語り合って過ごすのも良いでしょう!
通夜での喪主からの振る舞いは最重要!?挨拶の例文を紹介!
喪主は、挨拶する機会が非常に多くあります。
また、参列者の方も、遺族に向けて何を語れば良いか困ることもありますよね。
そこで、
についてのそれぞれの挨拶を例文を交えて、紹介していきましょう。
通夜で言ってはいけない…忌み言葉は必ず気をつけるべき振る舞いでの注意事項の1つ!
忌み言葉とは、縁起が悪いと受け取られ 避けるべきとされる言葉のことです。
例としては、次のようなものがあります。
つい口に出してしまいそうですが、通夜振る舞いにおいても注意しないといけない1つですね。
通夜の閉会の挨拶は?喪主にとって適切な振る舞いが必要!
喪主が前に立つ挨拶の1つ目となるのが「通夜の終わり」です。
「通夜の終わり」の挨拶のポイントとしては、次の4つを盛り込むと良いでしょう。
それでは、通夜の閉会の挨拶での例文を見てみましょう。
本日は、お忙しいところ、父○○のためにお越しいただき、誠にありがとうございました。
父も、生前は皆様に見守り支えられ、幸せな生涯であったと存じます。
心より御礼申し上げます。
別室にてささやかですが、お食事などを用意しておりますので、父の思い出話などをお聞かせいただければ幸いです。
なお、明日の葬儀は、午後3時からでございます。
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
喪主の正しい振る舞い方は?通夜の参列者への簡単な挨拶の例文!
参列者へのお礼の挨拶は、基本的に、手短に的を絞ったものにしましょう。
こちらは、喪主の参列者への簡単な挨拶の例文です。
お忙しいところ、お越しいただき、ありがとうございます。
故人も喜んでいることと存じます。
また、生前にはお見舞いをいただきましたこと、併せてお礼申し上げます。
お陰様で、大変安らかな最後でございました。
「お開き」はタブー?通夜振る舞いの挨拶は正しい言葉できちんと締めよう!
通夜振る舞いの際、ついつい使ってしまう言葉に、「乾杯」や「お開き」があります。
しかし、厳密なルールではありませんが、通夜振る舞いでは、「乾杯」や「お開き」などの言葉は、避けるようにしましょう。
なぜなら、乾杯やお開きという言葉は、結婚式などお祝いの席で使われるイメージがあるからです。
しかし、お酒を飲んだりお酌をしたりする前には乾杯や、会の終わりにはお開きと言えないのは困ってしまいますよね。
では、「乾杯」や「お開き」の代わりにどのような言葉を使えば良いのでしょう。
あなたも、葬儀関係で「乾杯」や「お開き」を使っていた場合は気を付けてみてくださいね。
それでは、通夜振る舞いの始まりと終わりの挨拶の例文も、見ていきましょう。
【通夜振る舞いの始まりの挨拶例文】
本日はお忙しい中、父○○のためにお時間をいただき、誠にありがとございます。
父も喜んでいることと存じます。
気持ちばかりですが、お食事を用意いたしました。
お時間の許す限り、父の生前の話をお聞かせいただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
【通夜振る舞いの終わりの挨拶例文】
皆様、本日はお忙しいところ、ありがとうございました。
ごゆっくりしていただきたいところですが、夜が更けて参りました。
明日のお仕事に差し支えるといけませんので、この辺で終了にさせていただきたく存じます。
通夜での参列者から遺族への挨拶は気遣いのある振る舞いが大事!
参列者の挨拶は、余計なことを言わず、平凡なものが良いでしょう。
また、死因や病状を聞くという振る舞いは、遺族を傷つける行動になるので気を付けましょう。
それでは、通夜での参列者から遺族への挨拶の例文をチェックしましょう。
【通夜での参列者から遺族への挨拶の例文①】
このたびは、誠にご愁傷様です。
心よりご回復を願っておりましたのに、本当に残念でなりません。
【通夜での参列者から遺族への挨拶の例文②】
このたびは、誠に残念なことになりまして、心からお悔やみをお申し上げます。
ご冥福をお祈りいたします。
沖縄や北海道!地方ごとの通夜での振る舞いは大きな違いあり!
ここまで、通夜のことを説明してきましたが、各地域には独自の風習や慣習があり、知識がないと失礼に当たることがあります。
今回は、沖縄と北海道では、通夜や葬儀でどのように振る舞い方が違うのかを見ていきましょう。
沖縄では通夜もひと味違う!?その振る舞いとは?
沖縄には、他の地域にはない文化があるため、通夜の振る舞い方などに関しても風習を知っておいた方が良いでしょう。
沖縄では、通夜のことは「ユートゥージ」や「ユーグムイ」と呼びます。
沖縄の通夜は、家族のみで行ったり、時間が決まっておらず、夕方から始まったりという振る舞いが多いのも特徴。
沖縄では、宗教的な意味合いよりも、家族が故人の死を受け入れるということに重きをおいているのです。
現実派!?北海道の通夜の振る舞いとは?
北海道では、合理的でお互い様という精神や振る舞い方があり、通夜や葬儀の際に香典の領収書を発行することがあります。
北海道での香典返しには、クオカードや図書カードなどの金券が送られることも多く、かなり現実的な傾向が見られるんですよ。
また、亡くなると訃報が新聞に載り、北海道新聞では、一般人の訃報専用ページが設けられているほどです。
ここまで、通夜の振る舞い方について色々と見ていきました。
沖縄や北海道など、地域による違いにも驚きがあったかもしれませんね。
通夜で常識的な振る舞いをすることは、大人としてマスト!
今回、しっかりと身に付けて、通夜で恥をかかないようにしましょう!