就職の志望動機の書き方と例文【新卒・高校生(高卒)の履歴書と面接時】
就職活動において、内定を得るために重要なのが志望動機です。
つまり、志望動機の書き方で、就職活動の成否を左右すると言っても過言ではありません。
そこで、なぜ就職活動において志望動機が重要視されているのかをわかりやすく解説します。
さらに、採用担当者の目に止まりやすい就職の志望動機における書き方や例文を新卒となる大学生と高校生(高卒)の別に考えてみましょう。
就職の履歴書や面接の志望動機の書き方が内定を左右する!?【新卒・高卒】
就職試験において、採用担当者は学力試験だけではなく、履歴書や面接時の志望動機を重要視し、その書き方が内定を左右しているのが現状です。
少子高齢化が進むにつれ、労働人口の減少も顕著ですから、企業は新卒大学生・高校生(高卒)ともに優秀な人材を入社させたいと考えています。
なお、企業において優秀な人材とは、愛社精神をもって会社に尽力し利益をもたらせてくれる人材であり、学力だけで判断できるものではありません。
つまり、採用担当者は学力だけではなく、豊かな人間性や会社に対する熱意を持ち合わせている人材を求めていることから、就職においては志望動機の書き方が重要になっているのです。
就職の志望動機は新卒と高卒では書き方が異なるのか?
就職における、志望動機の正しい書き方や例文については後述しますが、新卒の大学生と高校生(高卒)ではその書き方が若干異なります。
端的に言えば、新卒大学生は学生時代に培ったスキルや経験、高校生(高卒)は進学を希望せずに就職することを決意した理由を盛り込まなくてはなりません。
とりわけ、高校生(高卒)については、履歴書だけでなく面接時においても「就職を選んだ理由」が質問される傾向にあるので明確に整理しておきましょう。
就職における志望動機は面接時にも必要!
就職活動において、志望動機は「履歴書だけのもの」と考えがちですが新卒となる大学生、高校生(高卒)ともに面接時には重要視される傾向があります。
なお、就職面接時において、採用担当者はあなたが記入した履歴書の志望動機を把握していますから、その内容が異なると心象を悪くし兼ねません。
そのため、履歴書の志望動機を丸暗記する新卒大学生や高校生(高卒)もいますが、暗記に気を取られて集中力を欠いたり、言い間違えると修復できなくなることがあります。
とりわけ、履歴書に書く志望動機は長文になる傾向にあり、そのまま「話し言葉」にすると、重要なポイントが相手に伝わりにくくなるのです。
したがって、就職面接時に的確な回答を行うには、履歴書に記入した志望動機を簡潔に整理して「話し言葉」で再構築しておきましょう。
就職の志望動機の書き方やポイントとして外せない部分の例文!
就職の志望動機の書き方で、新卒大学生・高卒を問わず、どうしても外せないポイントがあります。
具体的には、「その会社を選んだ理由」→「成し遂げたい目標」→「自分が活躍できる根拠」→「自分の将来ビジョン」の4点です。
つまり、この4点を明確に整理しておくことで、履歴書や面接時において採用担当者の目に止まりやすい就職の志望動機を書くことができます。
なお、就職における志望動機を「自己PR」と勘違いして、自慢話や根拠のない自信を羅列する人もいますが絶対にNGですので注意しましょう。
採用担当者は、数多くの志望動機を審査していますから、単なる自慢話の類は簡単に見抜かれてしまいます。
就職の志望動機の書き始め(書き出し)は応募した会社を選んだ理由が最適!
就職の志望動機の書き始め(書き出し)は「応募した会社を選んだ理由」としましょう。
採用担当者にとって、最も避けたいのは就職内定を辞退されることですから、実は応募者が自社を選んだ理由には非常に注目しているんです!
つまり、就職の志望動機の書き始め(書き出し)には、その会社を選んだ理由が経営理念や商品(サービス)、社風など、その会社でなければならない事由をアピールしましょう。
そのためには、会社のホームページやプレスリリースは丁寧にチェックし、その会社独自の「ネタ」をしっかりと調べておかないとダメですよ。
書き始め(書き出し)を例文にすると、「御社が提唱する、高齢化社会に優しい企業運営といった経営方針に共感し~」など、その会社独自の経営理念や施策を必ず盛り込みます。
別の書き始め(書き出し)だと、「御社の製品である『○○』を以前から利用しており~」といったように、その会社のファンであることをアピールするのも効果的ですね。
就職の志望動機に漏れがちな成し遂げたい目標の書き方とは?
就職の志望動機は、書き始め(書き出し)のあとに、あなたが会社で成し遂げたい目標を明確に記入しておくと、採用担当者の目に止まりやすくなりますからぜひ実践してみましょう。
実は、就職の志望動機の書き始め(書き出し)に会社を選んだ理由は書かれていても、自らの目標を記入している人は意外と少ないのが実情なんです!
しかし、採用担当者は「熱意」という観点から、応募者が「就職後に成し遂げたい目標」が記入されているか否か、またその内容には非常に注目しています。
例文で言えば「私は5年以内に○○資格を取得し、業績アップに貢献します。」といったように、自己のスキルを上げることによって会社に貢献するといった目標もアリですね。
就職の志望動機に自慢話はNG!自分が活躍できる根拠で自己アピール
応募した会社を選んだ理由や目標の次には、あなたが社内で活躍できる人材であることを根拠をもって記入しましょう。
具体的には、あなたが学生時代に学んだことや経験が職場でどう活かせるのか、また、会社にどのような貢献ができるのかを具体的に示すと良いですね。
例文としては、「私は大学で『〇〇業界における営業手法』を学んでおり~」といったように、実際にあなたが取り組んいることを具体的にアピールしましょう。
その上で、「そこで学んだ『○○手法』が職場でも活かせると考えています」とし、実際に職場で活かせることをアピールして結びます。
実は、ボランティア経験なども採用担当者には良い印象を与えますから、就職の志望動機に書きたいなら、日頃から積極的に参加しておきましょう!
就職の志望動機は将来ビジョンと入社後の取組みで結びましょう!
将来ビジョンと就職後の取組みは、先に紹介した「成し遂げたい目標」と非常に似通っていますが全く異なる事項です。
その会社で成し遂げたい目標は、あくまでも「入社直後の目標」であり、あなた自身の将来ビジョンやキャリアに関するものではありません。
これに対して、将来ビジョンはあなた自身のキャリアに関するものであり、いわばあなた自身の未来像ととらえると良いでしょう。
技術者として就職する志望動機を例文とするなら、「私は技術者として常に向上心を保ち続け、将来的には業界でも第一人者と呼ばれるよう『博士号』を取得します。」といった具合です。
新卒大学生必見!履歴書や就職面接の志望動機の書き方と例文
新卒大学生の就職における志望動機の正しい書き方は、前項で説明した「外せない4つのポイント」がベースとなります。
つまり、あなたが多くの新卒となる大学生の中から、採用担当者の目に止まるためには、ポイントをしっかりと押さえた志望動機を掲げることを心がけましょう。
新卒大学生は自分の経験を就職の志望動機に盛り込もう!
新卒大学生の就職の志望動機には、学生時代に学んだことや経験が、入社後に職場に活かせることをアピールしましょう。
ただし、「一生懸命取り組みました」「全国で〇位になりました」「評価されました」といった単なる自己アピールはNGです。
サークル活動を例文に盛り込むなら、「学生時代はテニスサークルで副部長を務め、先輩後輩の人間関係を調整するなどコミュニケーション力を養ってまいりました~」となります。
その上で、「ここで養ったコミュニケーション力は、必ず職場でも活かせると信じています」と会社の貢献できることをアピールできると良いですね。
ポイントとして、大学時代に学んだことや経験が、職場や社会でどのように通用するのかを具体的に示すことであり、自己アピールはNGなんです!
新卒大学生が就職面接における志望動機で注意する点とは?
新卒の大学生が就職面接において注意すべきは、志望動機に記した内容を簡潔に整理することは当然として、さらに深掘りしておくことです。
例えば、「経営理念に感銘を受けた」と記したのであれば、具体的にどういった部分に感銘を受けたのかをしっかりと整理して就職の面接に臨みましょう!
高校生(高卒)注目!履歴書や就職面接の志望動機の書き方と注意点
高校生(高卒)の就職における志望動機についても、新卒の大学生と同様に「外せない4つのポイント」がベースとなります。
新卒大学生との違いは、多くの高校生が進学する中で、あえて就職を選択した理由を明確にすることです。
高校生(高卒)の志望動機の書き始め(書き出し)は就職したい理由で!
高校生(高卒)の志望動機におけるポイントは、進学ではなく就職を選択した「前向きな理由」を明確に記すことであり、面接でも聞かれることが多い事項です。
志望動機の書き始め(書き出し)は、「私は御社の育成制度に興味があり、大学に進学して4年間を過ごすより有意義だと感じ、進学よりも就職の道を選びました。」となります。
この時、注意しなくてはならないのが「勉強したくなかった」「受験に落ちた」といったネガティブな要素は絶対に記入してはダメですよ!
高校生(高卒)が陥りやすい就職面接における志望動機のNGとは?
高校生(高卒)の就職面接において注意すべきは、志望動機に記した内容を簡潔に話せることは当然として、「高校生なのだから未熟で当然だ」と思わせるような発言をしないことです。
例えば、就職の志望動機に「1日でも早く技術を身につけたい」と記したのであれば、「職場で勉強したい」「みなさんに教えていただきたい」はNGなので気を付けましょう。
「勉強したい」は一聴すると前向きな言葉に感じますが、高校生と言えども、就職して職場に入ればプロとしての自覚が必要ですから「自立できていない」と判断されるんです。
就職の志望動機の正しい書き方をマスターしよう!
就職活動において、「志望動機」は履歴書だけでなく、面接時にも必要となり、その内容はあなたの人間性や会社に対する熱意をアピールするものでなくてはなりません。
そのためには、基本となる書き方をマスターするとともに、新卒大学生と高校生(高卒)では、注意すべき事項が異なりますから、しっかりと理解して例文を書くことが大切ですね。