葬式の焼香!順番・回数やマナー及び親族と参列者の仕方・手順の違い
長い人生の中では、人との悲しい別れも経験しなければなりません。
悲しいことですが、葬式は誰もが経験することです。
しかし、葬式は突然の出来事で、滅多にあることではないので分からないことが沢山ありますよね。
その中の一つが、葬式へ参列する際の焼香です。
皆さんは、葬式の焼香で、困った経験はありませんか?
葬式の焼香の作法は、どんなことがあるの?
葬式の焼香の順番は、どのように案内される?
葬式に参列する場合、親族に失礼のない焼香のマナーは?
葬儀で、親族側になったら、焼香で気を付けることは?
このように、焼香のことだけでも色んな疑問が出てきます。
このページでは、葬式に参列した際の、焼香のマナーや順番・手順についてお伝えしていきますね!
葬式に参列した時の焼香ってどのような順番なの?
葬式では読経が始まり、間もなくすると焼香の開始です。
葬式に参列した経験はあっても、「御香は何回焚けばいいのか…焼香の正しいやり方を、実は知らない。」という方が多いのではないでしょうか?
確かに、葬式は滅多にあることではないので、覚える機会もそうそうないですよね!
また、「焼香に進む順番はいつ?」など気になることがあると緊張してしまいます。
それでは、ここから葬式での焼香の順番と、御香を焚く回数についてお伝えしていきますね!
葬式の焼香はどんな順番でするの?
葬式の焼香の順番は、遺族・親族を代表して、初めに喪主・親戚代表が行います。
喪主と親戚代表の焼香が終わったら、遺族・親族の順番です。
遺族というのは、故人の親・配偶者、子供であり、その他には一般的に、一緒に暮らしていた家族になります。
例えば、一緒に暮らしていた長男の奥様は遺族です。
親族は、故人の6親等内の血族と配偶者や、3親等内の姻族(配偶者の血族)になり、遺族以外には兄弟や従妹・甥・姪などがあげられます。
親族側の焼香が終わると、一般参列者の順番になります。
焼香は、葬儀式場のスタッフの案内に従い進みましょう。
喪主の父の葬式での親族の焼香の順番!
例えば、一家の主となる父親が亡くなった葬式の場合の親族の焼香の順番で見てみましょう。
【喪主の父が亡くなった葬式での親族の焼香の順番例】
1・喪主
2・親戚代表
3・故人の妻
4・喪主の妻
5・喪主の子(孫)
6・喪主の兄弟・姉妹
7・故人の兄弟夫妻(叔父・叔母夫妻)
8・喪主の兄弟の子(孫)
9・喪主の妻の親
10・喪主の妻の兄弟
こちらは父親の葬式という一例になりますが、血縁の濃い順番に焼香をしていきます。
葬式に参列する親戚が大勢である場合は、親族の席順を、予め焼香に進む順番で決めておくと良いですね。
葬式[葬儀]の焼香で御香を焚く回数と宗派での作法や仕方!
葬式に参列して焼香をする際、御香を焚く回数は宗派によって違います。
勘違いの非常に多い部分になりますが、葬式での焼香で御香を焚く回数の宗派というのは、葬家の宗派ではなく「自分の宗派」です。
例えば、葬式を行う葬家は曹洞宗で、自分の家の菩提寺が浄土真宗の場合、浄土真宗の作法の回数で焼香をするという事になります。
それでは、葬式の焼香で御香を焚く回数は、どのようになっているのか?
宗派別に見ていきましょう。
浄土真宗と浄土宗の葬式[葬儀]での焼香の作法や仕方と御香を焚く回数!
浄土真宗は、本願寺派以外に真宗大谷派、真宗仏光寺派があり、葬式[葬儀]の焼香での作法や仕方のうち、御香を焚く回数が違ってきます。
本願寺派の葬式の焼香で御香を焚く回数は一回、真宗大谷派・真宗仏光寺派は二回焚きましょう。
浄土真宗での作法・仕方は、他の宗派と違って「御香を額に押し当てる」頂くという仕草は行わず、御香を指で摘まんだら、香炉の中の灰にのせます。
浄土宗は、葬式[葬儀]での焼香の御香を焚く回数に決まりはありません。
焼香での作法や仕方として、御香を指で摘まんだら、頂いてから御香を焚きお参りしましょう。
真言宗・日蓮宗と曹洞宗の葬式[葬儀]での焼香の作法や仕方と御香を焚く回数!
真言宗の葬式[葬儀]での焼香回数は三回御香を焚き、一回目は御香を摘まみ頂いてから炭にのせますが、二回目と三回目は御香を摘まみ頂かずに炭にのせるという作法(仕方)となります。
日蓮宗の葬式[葬儀]での焼香で御香を焚く回数は一回、もしくは三回です。
日蓮宗の焼香での作法・仕方は、一回目だけ、御香を摘まんだら頂きますが、二回目と三回目は頂かずにお参りします。
曹洞宗の葬式[葬儀]での焼香回数は二回御香を焚き、一回目は、御香を摘まみ頂いてから、香炉の中の炭にのせ、二回目は頂かずに御香を炭にのせ合掌するいう作法(仕方)です。
もし、自分の家の宗派が分からず、葬式の際に焼香の仕方や作法が分からなくても、気持ちを込めて故人に手を合わせ御香を焚いて下さいね!
葬式の焼香のマナーで気を付けたいこと!親族と参列者でやり方・手順の違いはある?
葬式での焼香のやり方は「何となく他の人を見ながら」済ませていたりしませんか?
葬式に参列したことはあるけど、焼香のマナー・やり方や、手順が分からないまま順番がきてしまい、結局いつも分からずじまい。
葬式は、一般の参列者としてではなく、親族として参列することもあるでしょう。
こちらでは、一般の参列者として参列した場合と、親族として参列した場合の、葬式の焼香のマナーや、やり方・手順の違いをお伝えしていきますね。
葬式に参列した時の焼香で気を付けなければいけないマナー!
葬式の読経が始まり、遺族・親族の焼香が終わると参列者の焼香です。
式場のスタッフに、案内されたら祭壇へ進みましょう。
一度立ち止まり、遺族に一礼をしてから、焼香台につきます。
遺影を見て、一礼と合掌して、宗派の作法で御香を焚き、焼香をしましょう。
その際、数珠は左手に房が下に来るように持ちます。
焼香へ進む際、胸ポケットに数珠を入れ、ポケットから房を出しているというのはマナー違反になりますので、注意しましょう。
焼香が済んだら、遺影を見て合掌・一礼します。
少し後ろに下がり遺族に一礼してから席に戻りましょう。
参列者が多いときは、焼香で御香を焚く回数を一回にします。
円滑に読経中に焼香が終わるよう、マナーとして覚えておきましょう。
葬式[葬儀]の焼香のマナーは、難しいことはありませんが、いざその時になると焦って忘れてしまいがちです。
そんな時は、故人へ手を合わせることを、最優先に考えてくださいね。
葬式での焼香の手順で親族と参列者の違いは?
葬式の焼香の手順で、親族と参列者の違いは一礼の順番です。
参列者の場合は、遺族席に一礼をしますが、親族は遺族と参列者に一礼をします。
親族が焼香へ進む際の手順を見ていきましょう。
祭壇へ向かう際、一度立ち止まり、遺族に一礼をしてから参列者に一礼をします。
焼香台につき、遺影を見て合掌と一礼をして、宗派の作法で御香を焚き、焼香をしましょう。
焼香が済んだら、遺影をみて合掌と一礼をして、少し後ろに下がってから遺族・参列者の順で一礼をして席に戻ります。
親族として葬式に参列した時も、焼香の手順やマナーは基本的には大きな違いはありませんが、いざいうときに困らないよう、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
葬式[葬儀]の焼香は、仕方・マナーや手順をもちろん覚えた方が良いですが、もし間違えてしまったとしても大丈夫。
焼香などの葬儀のマナーや手順に気をとられて、故人へのお参りが疎かになることの方が残念なことです。
葬式は滅多にあることではありませんし、焼香のマナーや手順も慣れないことなので、覚えるのも大変。
葬式での焼香は色々な意味がありますが、亡き故人へ御香を焚き、その香りに故人への想いをのせ届けるものです。
葬式の焼香では、故人を想い、手を合わせるということが最も大切なことですので、マナーや作法だけに気を取られてしまい、そのことを忘れないようにしましょう!