結婚 内祝いの「のし」!水引や種類と名前(連名)などの書き方は?
晴れて入籍・結婚式が完了してホッとする人も多いと思いますが、実は結婚後も、まだまだやらないといけないことが残っていたりするんですよ。
それは何かというと、結婚 内祝いの準備です。
結婚式には招待していない人からも、結婚のお祝いをいただいた方はいるのではないでしょうか?
その方には、なるべく早い段階で、結婚内祝いをお渡ししましょう。
だけど、そもそも「結婚 内祝い」ってなに?
結婚 内祝いの「のし」はどうしたらいいの?
なんて、今さら誰にも聞けないんだけど、実際のところ、結婚 内祝いやのし紙に関して、よくわからないという人が多いんじゃないでしょうか?
今回は、そんな新婚カップルに向けて、結婚 内祝いやのし紙についての説明をしていきますね。
「のし」以前に結婚 内祝いってそもそも何!?
「のし」の話に入る前に、そもそも、結婚「内祝い」っていったい何なの?
とよく分からないままに準備している人もいるかもしれませんね!
現代の結婚「内祝い」の定義とは、結婚祝いをいただいた方へのお返しとして考えられています。
けれど、本来の結婚内祝いの意味としては、お祝いをいただいた・いただいていないに関係なく、おめでたいことがあった家庭が、身内や親しくしていただいている方々へ、幸福や喜びを共有してもらう為に、自ら贈り物をすることを指すんですよ!
もともと、内祝いとは内輪のお祝いのことで、つまり内=家ということなんですよ。
昔、家庭でお祝い事があった際、報告や挨拶を兼ねて、親しい間柄の人や親族の間で喜びや幸せを分かち合うためにお披露目をしていました。
そのお披露目に来ていただいた人たちに、感謝やお礼の意味を込めて手土産を用意していたんです。
こういった背景があるうえで、冒頭でも書いた通り、現代では内祝い=お返しという考えが浸透しているんですね。
分からないことがある場合は、親御さんに相談したり、職場であれば先輩や同僚の人たちに確認してみるなどして、失礼な対応をしないように心掛けましょう!
結婚 内祝いの「のし」ってどれを準備すれば良いの!?水引や種類って!?
実際に、結婚内祝いの品物を買いに行くと「のしはどうされますか?」と質問されるでしょう。
「のし!?」「どうするって何!?」なんてことにならないように、のしについての説明をしていきますね。
のし(熨斗)とは、そもそも「あわびを薄くのばした熨斗鮑(のしあわび)のことを指す」ということはご存知でしたか?
のしは長寿をあらわす縁起物とされており、貴重なあわびを贈り物として添えることで、心のこもった大切な贈り物という意味があるんです。
しかし、簡単に手に入るものではないため、代わりに紙を折って作った熨斗飾りが使われるようになりました。
それが、さらに簡略化されて「水引」と「のし」が印刷された用紙を使用するのが一般的です。
この用紙のことを、のし紙と呼ぶんですよ!
結婚 内祝いにつけるのし紙の水引とは!?
いざ、結婚 内祝いの品に「のし紙をつけてください」とお店の人にお願いができてホッとするのも束の間。
「蝶結びですか?結び切りですか?」と聞かれるでしょう。
「なんだそれー!!?」とパニックにならないための、のし紙の種類についての説明をしていきますね。
「水引」という言葉を聞いたことはありますか?
聞いたことがないという人も、おそらく見たことくらいはある人がほとんどではないでしょうか。
のし紙や、ご祝儀袋なんかの真ん中にかかっている、紅白や白黒の帯紐のことを指します。
のし紙は水引の色や結び方によって意味が異なるため、どういった用途に使用するかで選ぶべきのし紙が決まってくるのはご存知でしょうか?
結婚 内祝いを含む、お祝い事の際に使用する「のし紙」は2種類です。
まずは、その2種類をご説明しますね。
のし紙の種類:「蝶結び」は結婚内祝いには使わない!
結び目を何度も結び直すことができるということから、何度くり返してもうれしいお祝い事や慶事に使用します。
例えば、「七五三」や「入学・卒業」といった子供の成長に関するお祝い行事や、「出産」といった一般的な慶事の時ですね。
使用シーンの多い蝶結びの水引の「のし紙」ですが、結婚 内祝いには用いませんので注意しましょう!
結婚 内祝いにつけるのし紙の種類:「結び切り」
結び切りは、一度結ぶと簡単にほどけないということから、二度と繰り返すことのない一度きりであるお祝い事の際に使用します。
例えば、結婚式やお見合いや退院祝いといった、何度も繰り返すべきではない慶事の時です。
この例からも、結婚の内祝いの時に使用するのし紙は、もちろん「結び切り」ですよね。
結婚というのは、1人の人が何度も繰り返すことではありませんよね。
そのため、結婚 内祝いの水引は、蝶結びでなく「結び切り」を使用するというわけなんです。
間違って結婚関連の贈り物で「蝶結び」の水引を使用してしまったら、失礼極まりないマナー違反です。
結婚 内祝いの際も、のし紙の水引には、くれぐれも気をつけるようにしましょう!
結婚 内祝いにおいての「のし」の名前や連名などの書き方は!?
次は、結婚 内祝いの「のし紙」の表書きについてご案しますね!
昔は、贈り物を用意する際に、目録をつけて贈るのが普通でした。
のしと同じように、それが簡略化されたものが、のし紙の「表書き」なんですよ。
それでは、結婚 内祝いの「のし紙の表書き」について見ていきましょう。
のし上の部分には、贈り物の目的を書きます。
今回は、結婚の「内祝い」ですよね。
ですので、のし上には「内祝」と記載します。
もしくは、「寿」でも大丈夫ですよ。
ここは問題ないと思いますが、問題は「のし下」の部分ですよね。
のし下には贈る人の名前を書くのですが、結婚式の場合は夫となる人と、妻になる人の2人の苗字を書きます。
じゃあ、結婚 内祝いの場合は、「のし下」になんて書けば良いのか分からないという人が多いかもしれません。
答えは… 実は、結婚 内祝いの「のし下」のパターンは1つだけではないんです。
だから、迷ってしまったり、分からなくなったりする人が多いんですよね。
それでは、結婚 内祝いの「のし下」のパターンについて、ひとつひとつ見ていきましょう。
結婚内祝いでの「のし」に新姓を書く場合
結婚 内祝いの「のし下」には、結婚後の新姓を書くのが一般的です。
のし上の文字よりも、少し小さめに書いてくださいね。
結婚内祝いで「のし」に連名で書くパターン
結婚内祝いで「のし紙」に連名で書く場合は、いくつかパターンがあるので、1つずつ見ていきましょう。
夫の名前を中央に書いて、妻の名前をその左に添えるパターン。
夫婦の名前を紹介したい場合の、2人の下の名前を書くパターン。
水引きの結び目の下に新姓を書いて、その下に夫婦の名前をバランス良く横に並べて書くパターン。
新姓と旧姓の両方(つまりは両家名)を書くパターン。
この4つの中でも、一番使用されるのが多いのは、1つ目の新姓のみのパターンと、2つ目の夫の名前に妻の名前を添えるパターンです。
4つ目の新姓と旧姓の両方を書くパターンは、使用頻度としてはかなり少ないのですが、間違いという訳ではありませんよ!
旧姓を結婚 内祝いの「のし」の名前に表記する書き方
妻側の人に、結婚内祝いを贈る場合にたまにあるのが、分かりやすくするために「のし紙」に旧姓も入れておきたいというパターン。
その場合は、新姓の左横に、(旧姓 〇〇)とするのも良いでしょう。
それにより、パッと見たときに、分かりやすくて良いかもしれませんね。
結婚 内祝いの「のし」を準備する際の注意すべきポイントとは!?
結婚 内祝いの「のし紙」の文字は、毛筆や筆ペンで書くのが良いとされています。
濃い墨で、はっきりと書くようにして下さい。
黒いインクの場合でも、ボールペンや鉛筆、万年筆を使うのはやめておきましょう。
水引きやのしに文字が重なってしまわないよう、バランスを考えながら書いてくださいね。
また、最近は、のし上がすでに印刷されているものも少なくありません。
実際のお店でも、それを使っているところがほとんどなので問題はありませんよ。
結婚 内祝いの「のし」など「のし」については様々なマナーがあって、地域の習慣などによって他とは異なる場合もあるので、難しいと感じる人もきっと多いですよね。
もしも迷ってしまったときは、デパートやギフトショップの店員さん・ご両親など、マナーや習慣に詳しい人に相談をして、自分だけの判断では決めないことが大切です。
せっかくのおめでたい結婚 内祝いの行事ですので、贈り物のルールにはくれぐれも気を付けて準備をしてくださいね。