お清めの塩を忘れた場合や使い方!?ない時は市販の食塩でも大丈夫?
清めの塩を貰い忘れたり、式場などに忘れることもあります。
そうなった場合はどうすればいいか困ってしまいますよね?
葬儀が終われば、自宅に遺骨と遺影、位牌をもって帰宅する事になります。
葬儀後に渡される「お清めの塩の正しい使い方」などもご紹介していくので参考にしてくださいね。
お清めの塩を忘れた場合はどうすれば!?
ここからは、清めの塩を忘れた場合に、どうすればいいか解説していきましょう!
お清めの塩を忘れたらスーパーなど市販の食塩を購入しても良い!
一つ目に、お清めの塩を忘れた場合、市販の塩を購入するという方法があります。
塩であれば何でも構いませんので、スーパーやコンビニなどで塩を購入して、下記にてご紹介する方法で塩を振りかけてください。
また、身内の方が家にいる場合などは、家の塩を持ってきてもらって振り掛けるという方法もあります。
こだわりが無ければ、この方法で問題ありません。
お清めの塩は仏教ではやらなくても問題ない!?
二つ目は、塩を振りかけず家に入るという選択肢があります。
元々、塩を振りお清めをして家に入るというのは、神道の「死は穢れ」という概念からきているものです。
ところが、仏教では「死を穢れ」とは考えておらず、塩を振りお清めをして家に入る必要はありません。
その為、お清めの塩を忘れても、何の問題も無いのです。
ただし、家が神道を信仰していた場合は塩で清める必要があるので、家に入る前に塩を購入して清めましょうね!
お清めの塩の由来や意味と使い方!
葬儀後、清めの塩を斎場などで渡されるかと思いますが、正しい使い方をご存知でしょうか?
言葉の意味からは何となく想像はできますが、「正しい使い方」となれば話は別です!
ここからは、清めの塩の由来や、正しい使い方を中心にご紹介していきましょう。
お清めの塩の由来!
もともと、清めの塩の儀式は神道に由来するもので、神道の「死は穢れ」という思想から、葬儀後は清めの塩で身体を清める儀式が一般的となりました。
先ほども記載の通り、仏教では死を穢れとは考えていませんが、神仏習合の歴史がある日本では、仏教も神道の思想や生死観を参考に、清めの塩などの神道的な習慣や儀礼を取り入れて現在のような形になったと言われています。
それでは、その清めの塩の正しい使い方とはどうするのでしょうか?
ここからは、お清めの塩の正しい使い方を分りやすく解説していきますので、是非、参考にしてくださいね!
お清めの塩の正しい使い方!
清めの塩は自宅に入る前に行うのが一般的です。
自宅に入ってから清めてしまえば、よくないモノが家の中に留まってしまうと言われています。
その為、自宅に入る前に清めの塩を使い、身体を清めてから自宅に入るようにしましょう。
最も丁寧な作法に則り、清めの塩を使う場合は、塩を身体に振る前に手を洗います。
これは手に付いた穢れを洗い流し、綺麗な手で塩を使うためです。
また、葬儀の際にあげた線香や焼香の際に摘んだ抹香(まっこう)が手に付いていることもあるので、それらの汚れを洗い流すためとも言われています。
お清めの塩は、「胸」「背中」「足元」の順に振りかけます。
一掴み程度の塩で胸から順番にふりかけ、かけ終えたら手で払いましょう。
一人でもできないことはありませんが、家族がいる場合は家族の方に振りかけてもらいます。
以上が、お清めの塩の正しい使い方になります。
最近では、斎場の外に「お清めの水」などが葬儀社によって用意されている場合が多く、斎場から出たらすぐにお清めが可能です。
車に入る前に、お清めは必要かどうかという声もありますが、基本的には家に入る前で構いません。
しかし、斎場での葬儀の場合は、式場から出ればすぐに行うので、必然的に車に入る前に行うことになります。
気になるのであれば、式場から出た後と、家に入る前と二度お清めをするのがお勧めです!
最近では、お清めをまったく気にしていない方も多く、浄土真宗は「死の穢れ」を完全に否定する立場を取っています。
必ずしも、お清めの儀式を行わなければならないという義務でもありませんので、行うか行わないかは個人の気持ち次第ということになるんでしょうね!