四十九日の挨拶!法要の会食・献杯・お開き等や挨拶状の挨拶文の例文
故人の忌明けとなる「四十九日法要」
その四十九日法要での挨拶に困った経験や、これからまさに向かえようとして悩んでいませんか?
四十九日法要などの弔事の挨拶は、一生の内でも数えるほどです。
作法や忌み言葉は勿論、普段と違う挨拶の言葉使いに四苦八苦する方も多くいることでしょう!
また、四十九日法要後に出す「挨拶状」の挨拶文に関しても法要の挨拶と同様のことが言えます。
不備があっては、受け取る相手への失礼になり、四十九日の挨拶状を出す側としても余計な心配事は避けたいものです。
そこで今回は、「四十九日法要の挨拶」「法要後の挨拶状の挨拶文」でお悩みの方に向けた解説をしていきます。
四十九日法要での施主の挨拶や、挨拶状の挨拶文の例文を入れて解説していくので参考にしてくださいね。
四十九日法要の施主(×喪主)の挨拶!内容とマナーについて解説!
葬式の場合、規模の大きな葬儀でない限り「喪主と施主」は同一であることが一般的ですが、厳密には、遺族を代表して葬儀に対応する「喪主」と、葬儀の金銭面を負担する「施主」に分かれるのです。
勘違いが多いので、タイトルや見出しでも、(×喪主)としておりますが、
四十九日法要や法事などでは、喪主は存在せず「施主」が取りまとめて挨拶なども実施していく事になります。
ここからは、四十九日法要での施主の挨拶についてお話ししていきましょう!
今回は最も数の多い、仏式での挨拶のご紹介になります。
四十九日法要においての挨拶は、施主の頭を悩ませる種の一つです。
四十九日の挨拶では、内容や言葉遣い・普段の生活では触れないような言葉やマナーに気をつけなければなりません!
また、中陰 (初七日~四十九日) 法要の締めくくりに相応しい、四十九日の挨拶をしたいと思うのが施主の思いでしょう。
このページでは、「施主の四十九日の挨拶のタイミング」「挨拶で気をつける言葉」「施主の挨拶の文例」を中心にご紹介するので是非、参考にしてくださいんね。
四十九日法要での施主の挨拶のタイミングは開式・閉式と会食(献杯・お開き)で!
四十九日法要中、施主は参列して頂いた方々に、挨拶をするタイミングが何度かあります。
事前に、四十九日法要の挨拶をするタイミングを知っておけば、心に余裕が持てますよね?
ここからは、施主の四十九日の挨拶のタイミングについて解説します。
四十九日法要のいつ挨拶をするのかを、詳しくまとめていますので以下をご覧ください。
施主は、四十九日法要の開式と閉式の挨拶、
法要後にある精進落し(会食)での献杯と会食の締め(お開き)の挨拶をする必要があります。
開式・閉式を告げる挨拶は、四十九日法要の始めと終わりの挨拶になりますので、体裁を整えた内容の「簡潔」「しっかりとした」挨拶を用意しましょう。
四十九日法要終了後は、精進落し(会食)に移ります。
その四十九日法要終了後の精進落しの際にも、献杯の挨拶と会食の締めの挨拶をしなければなりません。
こちらも四十九日法要の開式・閉式の挨拶同様に、簡潔かつ短い挨拶をするようにしましょう。
四十九日法要において施主は、上記以外で挨拶をすることはありません。
失敗しない為にも、四十九日法要の挨拶の注意事項や内容の解説を用意しましたのでご覧ください。
四十九日法要での施主が気をつけるべき挨拶の言葉!
ここでは、四十九日法要での挨拶の際に気をつける言葉を解説しましょう。
日本では、言葉の響きや語呂によって、縁起が悪く聞こえる言葉は避けてきました。
四十九日法要のような弔事での挨拶や、お悔やみの言葉でもこの法則は用いられ、一般的に「忌み言葉」と言われて文中で使用することを避けています。
それでは、「忌み言葉」とは何かを詳しく解説していきましょう。
まずは、「重ね言葉」です。
重ね言葉とは、意味が重なる言葉のことを指します。
例えば、わざわざ・たまたま・重ね重ね・いよいよなどといった言葉です。
重ね言葉は、「不幸が重なる」という意味になるので、言い換えをしましょう。
次に、四十九日法要などでの「挨拶で避けたい忌み言葉」です。
問題ないと思っている言葉でも、実は忌み言葉になるものがあります。
例えば、次に・追って・続いて・引き続き・存命中などの言葉です。
こちらのような言葉も、四十九日の挨拶では言い換えが必要になります。
また、「不幸を連想させる忌み言葉」も避けましょう。
切れる・終わる・壊れる・崩れる・別れるなどの言葉は不幸を連想させてしまいます。
一般的に、こういった言葉は言い換えるか使わないようになっていますので、四十九日の挨拶においても注意してくださいね。
四十九日法要の施主の挨拶の例文!
それでは、四十九日法要での、施主の挨拶の例文を詳しく解説していきましょう。
四十九日法要での開式の挨拶の例文
まず、四十九日法要の開式の挨拶では、「参列者への感謝」「誰の法要であるか」「読経のお願い」が主な内容になります。
四十九日の開式の挨拶は、簡潔な内容で問題ありません。
【四十九日法要 開式の挨拶例】
本日は御多忙中にも関わらず、
○○(続柄) ○○○○(故人名)の、四十九日法要にお越し頂き誠に有難うございます。
これより、四十九日法要を執り行います。
それでは、ご住職(菩提寺か、葬儀社にお願いした寺院の住職)、宜しくお願いいたします。
四十九日法要での閉式の挨拶とお礼の例文
四十九日法要の閉式の挨拶では、「法要への参加の礼」「法要を無事終えたこと」「これからの付き合いのお願い」などが主な内容になります。
また、四十九日法要後のお斎(とき)の有無によって、進行や挨拶の内容も少し変わるので、以下を参考にしてください。
※お斎(とき)とは、法要後の食事のことを言います。
【四十九日法要 閉式の挨拶例】
本日は御多忙中にも関わらずお集まり頂き誠に有難うございました。
無事○○(続柄)の四十九日法要を終えることができ、○○(続柄)も安堵していると思います。
これからも変わらぬご支援のほど何卒宜しくお願い申し上げます。
●四十九日法要にお斎(おとき)がある場合の挨拶
たいしたもてなしも出来ませんが、別室にてささやかながら席を設けさせていただきました。
故人の供養にもなりますので、お時間の許す限り、ゆっくりとしていただければ幸いです。
本日は誠に有難うございました。
●お斎(おとき)がない時の四十九日法要 終わりの挨拶とお礼
本来であれば皆様と粗宴を囲み、故人を偲ぶところではございますが、遠方からお越しくださった方も多くおられますので、本日はこれでお開きとさせて頂きたく思います。
お荷物になるかと思いますが、心ばかりの品を用意しましたので、お帰りの際にお持帰りください。
本日は誠に有難うございました。
四十九日での献杯・会食の挨拶
次に、四十九日での献杯の挨拶・会食の挨拶を見ていきましょう。
●献杯の挨拶の例文
まずは、四十九日の献杯の挨拶です。
四十九日法要のような弔事では、乾杯とは言わず「献杯」と言います。
故人に捧げる供養の献杯ですので、乾杯のように杯を打ち付けたり、大きく唱和をしたり、拍手をしたりするようなこともありません。
故人を偲ぶために、しめやかに行います。
具体的な、四十九日の「献杯の挨拶」の例文を見ていきましょう。
施主の○○でございます。
本日はお忙しい中、お集まり頂き誠に有難うございました。
故人も、沢山の皆様にお集まり頂き喜んでいると思います。
これよりは故人との思い出を語り合いながら、故人の冥福を皆様と祈ることができればと存じます。
それでは皆様、ご唱和ください。「献杯」
●四十九日の会食の締め(お開き)の挨拶の例文
次に、四十九日の「会食の締め (お開き)」の挨拶の例文をご紹介しましょう。
皆様、本日は最後までお付き合いくださり有難うございました。
故人との思い出を皆様と語り合う事ができ、故人の追善供養になったと思います。
きっと故人も、あの世で皆様に感謝していることでしょう。
名残惜しく思いますが、これにてお開きとさせて頂きます。
これからも、変わらぬご支援ご鞭撻の程、宜しくお願いいたします。
本日はお集まり頂き、誠に有難うございました。
以上が、四十九日の会食の締めの挨拶になります。
各四十九日の挨拶の例文のご紹介は以上です。
あなたが施主として、四十九日の挨拶をする際、どうぞ参考にしてみて下さいね。
四十九日法要の後の挨拶状の挨拶文って?文例や送る際のマナーを解説!
四十九日法要が終われば挨拶状を送ります。
その際に、誰に四十九日の挨拶状を送るか、挨拶状の挨拶文の内容、送り方のマナーなどに頭を悩ませることでしょう!
そのような四十九日の挨拶状の悩みを、ここから解説していきますね。
「四十九日の挨拶状の挨拶文を書く際の注意点や内容」「挨拶状を送る際のマナー」などについてお伝えしていくのでどうぞご覧ください。
四十九日法要の挨拶状はいつ送るの?挨拶状を送る際のマナー!
四十九日の挨拶状はお礼状とも言われ、葬儀の会葬に来ていただいた方に送るものです。
無事、四十九日の忌明けを迎えられ、法要がつつがなく終えたことを報告する大切なものなので忘れずにお送りしましょう!
また、挨拶状は忌明け後に送ることが一般的です。
忌明けとは、四十九日のことを指しており、四十九日法要は「忌明け法要」とも呼ばれます。
四十九日後の挨拶状を送る際は、香典返しを添えて送るのがマナーです。
遺族は、四十九日法要を終えてから、一ヶ月以内に香典返しを添えて挨拶状を送らなければなりません。
葬儀に来ていただいたお礼の意味もありますが、それ以上に会葬に来ていただいた方に安心してもらう為の意思表示という意味合いが強いので、四十九日後の挨拶状を送る方には失礼のないものをお送りしましょう。
四十九日後の挨拶状を書く際のマナー!忌み言葉や薄墨・印刷は!?
ここからは、四十九日後の挨拶状を書く際に、気をつけるべきマナーをご紹介していきましょう!
上記の四十九日の挨拶でもお伝えしましたが、弔事の文では「忌み言葉」には気をつけなければなりません。
特に使ってしまいがちな、「重ね言葉」には十分に気をつけましょう。
また、マイナスなイメージを連想させる言葉である、「とんだこと・とんでもないこと」なども忌み言葉に当たるので、四十九日後の挨拶状を出す際にも注意が必要です。
必ず、他の言葉に書き換えるようにして下さいね。
他にも、縁起の悪い「四・九」という数字や、生死を表す「生存・死」などの言葉も忌み言葉になります。
大丈夫と思っていても、思わぬ言葉が忌み言葉になっている場合もあるので、一度書き上げた四十九日後挨拶状は、必ず再度、確認するようにして下さい。
忌み言葉は以上になりますが、こういった弔事の手紙は基本的に縦書きになります。
文中に句読点は使用しませんので注意してください。
薄墨を使うのは、四十九日までになりますので、それ以降に送付する挨拶状は「濃墨」や「印刷」で問題ありません!
四十九日後の挨拶状を送る際は、「ハガキ」もしくは「メッセージカード」に印刷して送ると良いでしょう。
四十九日の挨拶状の挨拶文の文例!
気をつけるべき点を確認したら、次に四十九日の挨拶状を書く際に、詳しい内容と文例が気になることでしょう!
四十九日の挨拶状に書くべき内容!
まずは、四十九日後の挨拶状で書くべき内容です。
四十九日の挨拶状では、「葬儀への参列のお礼」「忌明けをしたことの報告」「香典返しを送る旨」を伝えます。
お礼の挨拶状になりますので、くだけた書き方ではなく、正しい体裁で書くようにしてください。
四十九日後の挨拶状の、詳しい内容を解説するのでご覧ください。
【四十九日の挨拶状に書くべき内容】
・頭語・結語
・故人の名前・戒名
・お礼の言葉
・忌明けの報告
・略儀である事のお詫び
・香典返しの明記
・差出人の詳しい記載
※「略儀である事のお詫び」の意味ですが、本来は忌明けの報告は直接会って行うことが作法でした。
しかし、現在の多忙な世の中では直接報告する時間がないため、挨拶状という形での忌明けの報告になってしまうお詫びという意味になります。
四十九日の挨拶文の文例!
次に、四十九日の挨拶状の挨拶文の文例を見ていきましょう。
上記の「四十九日の挨拶状に書くべき内容」を元に、四十九日の挨拶状の挨拶文の文例を用意しましたのでどうぞご欄ください。
謹啓
先般 亡○(続柄) ○○○○(故人の俗名)儀 葬儀に際しましては
ご多忙中にも関わらずご会葬を賜り またご鄭重なるご厚志を賜り心より厚くお礼申し上げます
お陰をもちまして○月○日に ○○○○○○(故人の戒名・法名)の四十九日法要を滞りなく営み 無事忌明けを迎えることができました
つきましては供養のしるしに心ばかりの品をお送りしました
何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます
本来であれば拝眉の上お礼申し上げるべきところではございますが
略儀ながら書中をもちましてお礼の挨拶とさせていただきます
謹白
平成○○年○月○日
住所 ○○市○○町○○○○
施主 ○○○○
親族一同
こちらが、一般的な四十九日の挨拶状の挨拶文の内容になりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
今回は、四十九日法要の施主の挨拶と、法要後に送る挨拶状の挨拶文の文例を解説してきました。
忌み言葉やマナーには、十分に気をつけて四十九日の挨拶や、挨拶文の原案を考えてみて下さいね!