四十九日法要の案内状から食事や引き出物・花など必要なものって!?
葬儀が終われば、休む暇もなく四十九日法要の準備に取り掛からなければなりません。
準備にあたり、気をつけなければならない事や、守らなければならないマナーがあることをご存知でしょうか?
このページでは、四十九日法要の案内状から食事や引き出物・花など、四十九日法要で必要になるものや、気をつけたいことについて詳しく解説していきます。
四十九日法要の案内状の書き方と送り先!
まず、四十九日法要への参列をお願いするために出す案内状について解説しましょう。
四十九日法要は忌明けの法要となり、故人を供養する節目の法要と言えます。
初七日から続く中陰の締めの日でもあり、多くの方を呼び執り行われる法要となるので、内容は勿論のこと体裁が整ったものを送らなければなりません。
ここでは、四十九日法要で送る案内状を「誰に・どこまで送るのか」「内容や注意点」など、文例を交えて解説していくので案内状を出す際の参考にしてみて下さいね。
四十九日法要の案内状は誰に・いつ送り どこまでの人を呼ぶもの?
案内状を送る際、いつ案内状を送ればいいのか、案内状は葬儀に参列して頂いた全員をお呼びするのか、どこまでの人に送るものなのか悩んでしまうでしょう!
ここでは、案内状を「いつ」「誰に」「どこまでの人に」出せばいいのかを詳しく解説していきます。
まずは、案内状をいつ送るのか!?
基本的に案内状は、四十九日法要が執り行われる1カ月前に送ります。
法要に参列される方の予定もありますので、その事を考慮した上で案内状を出しましょう。
1カ月前であれば、参列者の予定も立てやすいので、法要の日取りが決まり次第、案内状を送る事をおすすめします。
次に、「誰に」「どこまでの人に」案内状を出すのかです!
一般的には、葬儀に参列頂いた方 全員に出すのが決まりとなっています。
中には、遠方から葬儀に参列して頂いた方もいるので、判断の難しいところでしょう。
しかし、参列の有無よりも、案内状を出してお呼びすることが大事ですので、遠方の方であっても案内状を出すことがマナーと言えます!
四十九日法要の案内状のマナーとは?使ってはいけない言葉は何?
四十九日法要の案内状は、体裁が整っている必要があります。
その為、使ってはいけない言葉や、マナーを把握した上で送るようにして下さい。
そのマナーの1つに、忌み言葉というものがあります。
ここでは、使ってはいけない忌み言葉の解説をしていきましょう。
不幸や不吉なことを連想させる言葉を、総じて「忌み言葉」と呼びます。
弔事の手紙などでは、絶対に使ってはいけない言葉です。
それでは、何が忌み言葉に当たるのかを詳しく解説しましょう。
・不幸が重なることを連想させる言葉
一般的に重ね言葉は、不幸が重なることを連想させます。
具体的な言葉を挙げると、「いよいよ・追って・返す返すも・重ね重ね・繰り返す・再三・再度・次々」といった言葉です。
不幸が「続く」「重なる」という連想をさせる言葉であり、ついつい使ってしまいがちな言葉でもあるので注意して下さい。
・語感が不吉な言葉
語感が不吉に聞こえる言葉も、忌み言葉に当てはまるので注意しましょう。
主に「九(苦しむ)・四(死)・二十九(二重苦)」といった言葉の語感が、不吉な連想をしてしまう言葉になるので注意して下さい。
・生死を連想させる言葉
故人が亡くなったことや、生きていた頃の話などで生死を連想させる言葉も忌み言葉となります。
主に「死亡・死ぬ・生きている・急死・若死・生存中」などの言葉は、忌み言葉になるので言い換えをして下さい。
死亡といった言葉は「亡くなった・亡くなる」、生きていたといった言葉は「生前」などに言い換えるようにしましょう。
以上が、使ってはいけない言葉になります。
次に、案内状のマナーについてです。
案内状を送る際は、必ず縦書きを厳守して下さい。
体裁を整えたものを送るということが、重要なマナーになるので、必ず「縦書き」で案内状は送りましょう!
また、案内状を書く際に句読点を省きます。
句読点は文章を読みやすくするものですが、弔事の手紙などでは相手を侮るという意味になるので句読点はつけません。
句読点が必要になる際には、空白を使うようにして下さい。
四十九日法要の案内状は往復はがきで送るもの?返信用はがきを同封?
案内状を出す際のマナーとして、案内状には「返信はがきを同封」もしくは「往復はがきで送る」というものがあります。
現在は、往復はがきで送ることが一般的です。
以前は、略式として避けられてきましたが、遺族・参列者の負担が減るため、現在では往復はがきで送ることが一般的となってきました。
往復はがきの通信欄に「御参加・御欠席」を記入し、○で選べるようにすると、参列者も分りやすいのでおすすめです。
返信用はがきを同封する場合は、必ず案内状の中に「返信用はがきでの返信」の案内の記載を行い、参列者が返信しやすいようにしましょう!
四十九日法要の案内状の例文(テンプレート)と書くべき内容!
案内状には、必ず「書くべき内容」と「決まりごと」があります。
何を書くべきなのか悩む方も多いので、書くべき内容を詳しく解説していきましょう。
併せて、案内状の例文(テンプレート)をご紹介するので参考にして下さいね。
四十九日法要の案内状の書くべき内容を詳しく解説!
まずは、書くべき内容について解説していきます。
案内状は難しい文章を考えず、簡潔な内容となるように意識しましょう。
あまり長くなりすぎては、参列者が読みにくく遺族の意図が読み取れないので注意して下さいね!
それでは以下に詳しい書くべき内容をまとめましたのでご覧下さい。
【四十九日の法要の案内状で書くべき内容】
・季節の時候と挨拶
頭語に続く、季節の挨拶を書きます。
しかし、「お慶び(お喜び)」などのめでたい言葉は使用できませんので、「いかがお過ごしでしょうか」などの表現を用いましょう。
なお、頭語は「拝啓・敬具」ではなく「謹啓・謹呈」などを用います。
・法要の案内
主文となる文章になります。
「誰の法要か」「故人と施主の続柄」などを明記し、法要の案内をしましょう。
・法要への出席のお願い
こちらは、末文になります。
参列者に、法要への参加をお願いする文章になりますので、参列者に対しての配慮ある言葉を用いるようにして下さい。
必ず、謹呈などの結語を忘れないようにしましょう。
・法要の日時
法要の日時は、箇条書きで構いません。
日時は、年・月・日で表記し「西暦」ではなく「年号」表記を用います。
時間も、「午前・午後」を明記しましょう。
・法要を執り行う場所
どこで法要を執り行うかを明記します。
自宅や寺院・ホテルなど、法要を執り行う「場所の明記」と「住所」「電話番号」も併せて明記するようにして下さい。
・会食の有無
法要後に、会食(お斎[おとき])を行うのではあれば、その事を明記して下さい。
お斎がなければ、会食の明記はなくて結構です。
・返信の方法と返信期限
追試には返信方法と返信期限を記載しておきましょう。
一般的に返信期限は、法要当日の1週間から十日前が目安となります。
・施主の氏名と連絡先
後付の記載部分になります。
「住所」「施主のフルネーム」「電話番号」を記載して下さい。
参列者が当日、急な連絡が必要になる場合もあるので忘れず記載しましょう。
以上が、四十九日法要の案内状に書くべき内容になります。
四十九日法要の案内状の例文(テンプレート)をご紹介!
ここからは、実際に案内状の文例をご紹介していきましょう。
上記で解説した「書くべき内容」を元に例文をご紹介します。
wordのテンプレートも、例文の下にありますのでどうぞお使い下さいね!
【四十九日の法要の案内状の例文】
謹啓 ○○の候 皆様におかれましていかがお過ごしでしょうか
過日は亡 ○(続柄) ○○○○(故人氏名)の葬儀に際しまして 温かいご厚情を承り誠に有難うございました
遺族一同 心より感謝申し上げます
つきましては 左記日程にて満中陰の法要を営みたいと存じます ご多忙中 誠に恐縮ではございますが ぜひご臨席賜りますようお願い申し上げます 謹呈
平成○年○月
記
日時 平成○年○月○日(○曜日) 午後○時より
場所 ○○
住所 ○○市○○町
電話番号 000‐000‐0000
尚 法要後には○○にてお斎をご用意しております
〒000-0000
○○市○○町○○○
○○ ○○(施主氏名)
電話番号 自宅 000‐000‐0000
携帯 000‐0000‐0000
お手数ではございますが 同封のはがき(もしくは往復用はがき)にて○月○日までにご返信賜りますようお願い申し上げます
以上が文例になります。
【四十九日の法要の案内状の例文(往復はがき・返信用はがき)テンプレート】
四十九日法要の案内状(往復はがき・返信用はがき)用 テンプレート [word]
一般的な内容の案内状になっていますので、テンプレートとしてお使い下さい。
四十九日法要の食事と引き出物やお花!必要な費用の相場って?
ここからは、四十九日法要で必要になる引き出物や、必要なものについて詳しく解説していきましょう。
四十九日法要では、故人の供養のためにお花をお供えし、法要後は会食(お斎(とき))を行い故人の供養を行います。
それでは、花の種類や食事の内容はどういったものを用意すればよいのでしょう?
また、法要後にお渡しする、引き出物の相場も気になりませんか?
これから法要でお供えする、「おすすめの花の種類」「食事の内容」「引き出物の相場」を詳しく解説していきますので参考にしてみて下さいね。
四十九日法要でお供えするおすすめのお花は?仏花を選ぶべき?
四十九日法要には、故人の供養のためにお花を供え、故人の安寧を願います。
しかし、故人の供養のためには、どんなお花を選べばいいのでしょうか?
ここでは、四十九日法要でお供えする「お花」の解説をします。
基本的には、白を基調として、菊や百合の花がメインとなるように選びましょう。
菊や百合は、葬儀でも好んで使われることが多く、他の色合いの花とも合わせやすいのでおすすめです。
他の色合いでは薄い紫・ピンク・青・黄色の色合いの花をおすすめします。
カーネーションやリンドウ・キキョウを選ぶのもいいでしょう。
ここで気をつけたいのが、法要のお花に向いていないお花です。
先ほどは好ましい色として「白色」をご紹介しましたが、もちろん好ましくない色もあります。
黒や赤といった色の花は、法要に使う花としては縁起が悪く、椿や赤のチューリップは法要の花として好ましくありません。
また、棘や毒のある花も避けるようにしましょう。
バラは怪我をする可能性があり、彼岸花のような毒のある花は死を連想させるので、お供えの花としては適していません。
基本的には、仏花である菊を中心に花を選ぶことをお勧めします。
仏花とは、お供えする花全般を指していますが、葬儀でも使われる菊を選べば間違いありません。
最近では、カーネーションやヒャクニチソウなども仏花として選ばれているので、迷った場合は花屋で相談して決めるようにして下さい。
四十九日法要後の食事は何を出すべき?料理の内容を解説!
弔事の挨拶や手紙などに「忌み言葉」があるように、食事でも避けたいものは幾つかあります。
ここからは、食事の内容について詳しく解説していきましょう。
基本的に、法要後の食事は「精進料理」を出す事が一般的です。
仏教では殺生を禁じているため、殺生を連想させる「肉」や「魚」は供養に不向きとされています。
そういった理由により、弔事の食事は精進料理が選ばれてきました。
しかし、最近では上記のような習慣も薄れ、故人が生前に好きだった食事を法要で出すケースも増えてきています。
多くの場合は懐石料理や仕出し料理ですが、法要後の食事にお寿司を出すもケースもあり、現代では食事の内容はそこまで重視されない場合がほとんどです。
ただし、お祝いを連想させるものは、弔事の食事に不向きとされています。
縁起物で選ばれる「鯛」や「伊勢海老」、長く続く意味を持つ「蕎麦」、長寿の証とされる「桃の花」などは弔事の食事には合いません!
他にも、つながりを連想させる「結びこんにゃく」、「紅白の色使い」や「派手な色使い」も弔事の食事に適していないので避けるようにして下さいね。
四十九日法要後にお渡しする引き出物の相場は!?のし紙の表書きも解説!
引き出物は、四十九日法要への「参列とお供え・御霊前のお礼」としてお渡しするものです。
ここからは、詳しい引き出物の相場の解説と、引き出物の「のし紙」の書き方を解説していきます。
基本的に、弔事のお返しは半返しです。
香典返しでは、「半返し」か「3分の1返し」を目安にしますが、法要後にお渡しする引き出物も同様になります。
御香典・御霊前の相場は、1人1万円の場合が多く、その場合の引き出物の相場は「3~5千円」となるのが一般的です。
地域差もありますが、基本的には「3~5千円の相場」で引き出物を考えるといいでしょう。
四十九日法要後の引き出物ののし紙の書き方!
次は、四十九日法要後にお渡しする、引き出物の「のし紙」の書き方です。
のし紙の書き方も地域差があり、東日本では「志」、西日本では「粗供養」と書くのが一般的となっています。
水引は、黄色と白、藍色と銀、黒と白の結び切りのどれかを用いて下さい。
のし紙の下には、「喪主・施主の姓を入れ、○○家」と書くのが一般的です。
以上が、引き出物の相場、のし紙の書き方になります。
四十九日法要でお渡しする「引き出物」の参考にしてみて下さいね。
今回は、四十九日法要の準備をする上での解説を行ってきました。
この案内状の内容や、法要で必要になる花や食事・引き出物の解説が、これから法要の準備をされる あなたの助力となることを願っております!