四十九日のお布施!お布施袋・封筒の書き方や相場(金額)を教えて?
誰もが経験することとなる、大切な家族とのお別れ。
葬儀が終わってホッとしたと思うと、四十九日法要がやってきます。
近頃の葬儀では、葬儀の時に、初七日の法要と三十五日の法要も含まれるため、葬儀が終わり、初めて迎える法要がこの四十九日法要です。
四十九日法要は、一つの節目として、亡き故人を偲び親族が集まれる大切な日になります。
浄土真宗での四十九日法要は、亡くなられた故人は阿弥陀様の力によってすぐに成仏されると言われているので、残された遺族が故人を偲び仏様の教えを考えるための期間です。
曹洞宗、日蓮宗、真言宗、浄土宗では亡くなられてから七日ごとに裁きが行われ、極楽浄土に行けるのか最終的に閻魔大王から裁きが下されるのが、この四十九日法要となります。
閻魔大王なんていうとチョッと怖い気もしちゃいますが、一つの節目となるとても大切な法要です。
こちらのページでは、四十九日のお布施の金額や相場に加え、お布施袋や封筒の書き方、渡し方などを分かりやすく説明していきますね!
四十九日のお布施の金額に相場はある?
四十九日法要に必ず準備するものが、お布施です。
お布施とは、亡き大切な人のためにお経をあげて供養をしてくださるお寺さまへの謝礼となります。
四十九日法要のお布施って金額は?
大体どのくらいの金額が相場なの?
お布施の金額は気になるところですよね。
実際、四十九日の法要のお布施に相場はあってないようなものです。
謝礼だから、気持ちだよね…
確かに気持ちなのですが、この気持ちというのが難しい。
四十九日法要のお布施の金額の基準となるのは、葬儀のときのお布施の金額です。
近頃ではお寺によって金額を提示されるところもありますが、最近は料金表があり、亡くなられてから一番初めに上げていただく枕経(まくらぎょう)から、法要まで詳しく記載されています。
浄土真宗の四十九日法要とお布施の金額(相場)
浄土真宗の四十九日法要のお布施の金額は、三万から五万が一般的な相場です。
すでにお墓があり、四十九日法要の際、納骨を一緒に行う場合があります。
その場合、納骨料も含まれている金額なので、一般的なお布施の金額と変わりありません。
葬儀においてお渡しするのは、お布施のほかに、お寺からお借りする、阿弥陀様の掛軸を御本尊(ごほんぞん)といいますが、それをお借りする料金として、御仏前(ごぶつぜん)というものを包みます。
葬儀の際に、お寺にお渡しする「お布施」と「御仏前(ごぶつぜん)」をトータルした金額の一割が、四十九日法要の際のお布施の金額と考えると良いでしょう。
浄土真宗は、他の宗派に比べるとお金がかからないと言われていて、それは供養のやり方が違うことが理由の一つです。
浄土真宗では四十九日法要の際、準備するものは仏器に盛ったご飯くらいで、お水や、お膳、塔婆(とうば)などは必要ありません。
その為、他の宗派に比べるとお金がかからないという訳です。
しかし、いくらお金がかからないとはいえ、お布施はお寺さまへの謝礼なので別になります。
三万~五万が一般的なお布施の金額の相場とはいえ、お寺と昔からの付き合いが長かったり、御縁が深かったり様々な事情で五万以上の場合も少なくありません。
四十九日法要の曹洞宗・日蓮宗や真言宗・浄土宗のお布施金額の相場は!?
四十九日法要は宗派によって供養のやり方も様々です。
浄土真宗以外の曹洞宗や真言宗・浄土宗・日蓮宗などのお寺の、お布施の金額が高いというイメージがありませんか?
曹洞宗などのお寺は、戒律があるため戒律が高ければ、戒名代(かいみょうだい)も高くなり、それに伴いお布施の金額も上がります。
しかし、そのような例は希として、一般的な曹洞宗などのお寺の四十九日法要のお布施の相場は、三万~十万です。
曹洞宗、日蓮宗、真言宗、浄土宗のお寺でも、四十九日法要の際、納骨を一緒に行う場合は、納骨料も含まれていて、浄土真宗のお布施の金額の相場とあまり変わりはありません。
浄土真宗以外のお寺の四十九日法要の準備で共通して必要なものに、卒塔婆(そとうば)や、お供えの御膳として御霊供膳(おりくぜん)の準備があります。
・卒塔婆(そとうば)とは、ご先祖さまの供養に使われる木の細長い板で、お墓に建てるものです。
・御霊供膳(おりくぜん)は、仏さまにお供えする小さな御膳になります。
供養の際、準備するものが多いことと、戒名代金によってもお布施の金額に違いもあることから、曹洞宗、日蓮宗、真言宗、浄土宗のお寺の四十九日法要には、お金がかかるというイメージがついているのです。
これらのお寺の四十九日法要では、供養のやり方もお寺によって違いがあるため、準備するものは予め確認しておくことをおすすめします。
四十九日法要のお布施の袋や封筒は何を使う?書き方は!?
四十九日法要のお布施の袋や封筒、何を使ったらいいのかな…葬儀のときと一緒?
四十九日法要のお布施の袋や封筒の書き方についてみていきましょう。
四十九日のお布施の包み方を教えて?
四十九日のお布施の袋は、のしは使わず、白い封筒や半紙を折ったものを使います。
半紙を使ってお渡しするのが丁寧なのですが、白い封筒を使うのが主流です。
もちろんコンビニやスーパーなど市販で売られている「御布施」と印刷されているものを使っても大丈夫。
四十九日の法要の、お布施の封筒に水引きは付けないのが一般的ですが、地域によっては四十九日法要にも水引きを使う地域もあります。
水引きを使う場合、主に「黒白」もしくは「双銀」の結び切りを使い、黒白はお布施の金額が五千円以下の時に使い、双銀はそれ以上の金額の時です。
関西では、「黄白」の水引きが使われるところもあります。
四十九日のお布施の袋や封筒の書き方はどうしたらいいの?
四十九日法要のお布施の封筒の書き方は、表書き上段に「御布施」と書き、下に名前を書きます。
葬儀の際にご遺族に渡す御香典などは、薄墨で書きますが、四十九日法要のお布施はお寺に渡すものなので、墨は普通の濃さで書きましょう。
お布施の袋や封筒の「外袋の裏面の左下」もしくは、中袋がある場合は「中袋の中央上」に、必ずしも書く必要はありませんが、金額を書いておくと丁寧です。
金額を書く場合は漢数字を使用し、例えば、三万円の場合→参萬圓也とこの様に書くと良いですよ。
お香典のように遺族に渡す場合は、裏面に住所を書きますが、お布施のようにお寺に渡す場合は、裏面には住所を書く必要はありません。
四十九日にお布施以外には何がいるの?その袋や封筒の書き方は!?
四十九日法要ではお布施以外に準備するものに、御車料(おくるまりょう)、御斎料(おときりょう)があります。
・御車料(おくるまりょう)は、お寺以外で法要のお経をあげていただくときに、お越しいただくためのものです。
御車料(おくるまりょう)の代わりにお迎えを頼まれることもあるでしょう。
御車料(おくるまりょう)の金額は、お寺からの距離によって違いはありますが、五千円から一万円です。
四十九日の法要は亡くなられてから間もない法要なので、お寺ではなくほとんどの方が自宅で行います。
袋や封筒は、お布施と同様に用意し、書き方は表書き上段に「御車料」と書き、下に名前を書きます。
裏面には、漢数字で金額を書きましょう。
御斎料(おときりょう)を準備する場合も、御車料(おくるまりょう)同様に準備します。
四十九日法要で住職へのお布施の渡し方とタイミングはいつ!?
お布施を住職にお渡しするタイミングも悩みどころです。
始めに渡したらいいのか?それとも最後に渡したらいいのか?
どのように渡すのかも悩みどころですね。
四十九日法要のお布施を渡すタイミングはいつ!?
四十九日法要のお布施は、前もってお寺に届けるのが一番丁寧ですが、住職との時間が合わなかったりするものです。
そのような時は会食の際、住職がお帰りになる頃が一番スマートにお布施をお渡しできるでしょう。
住職が、そろそろ車の準備を…とお願いされた後に、車の到着するころを見計ってお渡しします。
住職によって様々ですが、四十九日法要などの、会食の一番最後までいらっしゃるということはあまりありません。
住職が会食を欠席される場合は、四十九日法要の読経の後、きっと少しお話をされますので、お話が終わった後お布施をお渡しします。
では、そろそろ…というタイミングがお寺さまと、お付き合いをするうちに分かってくるものです。
四十九日法要のお布施の渡し方はどうしたらいいの!?
お布施をお渡しする際は、切手盆と呼ばれる小さなお盆を使います。
昔ながらの仕出し屋さんなどでは、四十九日の法要の会食をされる場合、会場に切手盆が置いてあるところがほとんどです。
しかしながら、近頃はイタリアンレストランで四十九日法要の会食をされるご家族もいらしたとか…
そのような場合は、さすがに切手盆はないでしょうから予め準備をしておきましょうね。
切手盆が用意出来ないときは、袱紗(ふくさ)を使いましょう。
お布施をお渡しして、住職をお見送りすると無事に四十九日法要も終わりとなります。
四十九日法要を終えて思うこと
初めての法要はお布施の金額やマナーなど分からないところだらけですが、お寺とのお付き合いが永くなるにつれ、何でも聞きやすくなっていきます。
お布施の相場は、はっきりいってありません。
一番良いのはお寺さまに聞くことです。
四十九日法要は忌明け法要とも呼ばれ、親戚などを招いて盛大に行われます。
故人を偲んで、普段疎遠になってしまっている親戚の方々ともお会い出来ることは嬉しいですね。
葬儀や四十九日などの法要の際にしか会えないわね…なんて声も聞きますが、こうして節目節目に大切な人たちに会わせてもらえるのは亡き故人のおかげです。
法要の後の美味しいご馳走に恵まれるのも故人のおかげ。
お布施の金額や相場など難しくてチョッと面倒なことも、そう考えると嬉しいことです。
日本は宗教の自由がありますから、皆、宗派は違いますが、そのせいか、特に昔からのこういった法要の作法などは学んでこなかったと言えます。
後々に続く後世に、書き残してあげるのも素敵なことです。
お布施の金額、相場など一番の悩みどころを忘れずに。
エンディングノートの片隅にでも書き留めておきたいように思います。
きっとその頃は、お寺さまも代替わりされていることでしょうけど。
大切な日本の文化を大切にしていきたいですね。