結納金とは!?結納や結納金の意味や用途から目録の書き方まで解説!
結納をやると決定し、具体的に支度に取り掛かると数多くの疑問が出てきますよね。
相手側に失礼なことや、知識不足で恥をさらすのは避けたいものです。
まず、結納においては、お金の用意が必須となってきます。
結納金の準備は、人生で幾度も経験することでなく、分からないことが一杯なのは当前なので気落ちすることは何らありません!
結納金の意味や当日のマナーなどを把握してくると、日本の伝統の美点がわかり趣深いですよ。
こちらでは、結納金とは何かといった意味や用途など基本的なポイントから、目録の書き方などをご案内していきましょう。
結納金の包み方や渡し方と袋や封筒の書き方に関しては、次ページ
「結納金の包み方や渡し方から袋や封筒の書き方まで分かりやすく解説!」からご覧いただけますよ!
そもそも 結納の意味って!?結納品やお金をなぜ準備しないといけないの?
結納品やお金の支度前に、しっかり結納をする意味を把握しておきましょう。
結納する意味合いをキッチリと掴むことで、「準備」も「当日の言動」も変わってきます。
まず、結納とは「お二人の結婚の口約束を、公の約束にする為の儀式」です。
結婚はお二人だけではなく、家同士が繋がり新しい家族が誕生します。
結納とは、「婚姻関係を正式なものにする」といった意義があるんですよ。
そうとはいえ、結納をしないからといって「婚姻関係が白紙に戻される」「相手側に失礼」ということはありませんのでご安心くださいね。
結納を「する」「しない」は、両家で納得いくまで話し合って決定する事が肝要です。
また、結納にも種類があったり、結納代わりに両家で顔合わせの食事会をするという方法もあります。
そこで、結納の種類や顔合わせ食事会との相違点について、また、お金の準備の有無までご案内していきましょう。
【結納の種類】正式と略式の相違点は?支度するお金の金額も変わってくるの?!
結納には大きく分けて2種類あります。
①正式結納
②略式結納
近年は、桁違いに「略式結納」が増加しています。
どんな相違点があるのかご案内していきますね。
まず、正式結納とは、格式高い結納方法と位置付けられているんです。
両家の間を取り持つ「仲人」を立てて、この仲人が両家の間を行き来し、結納金を含んだ結納品や受書のやり取りをしてくれます。
それにより、正式結納は両家が対面することがないのが大きな特徴でしょう。
略式結納は、正式結納と同様に「仲人」を立てる場合と、立てない場合があります。
略式結納の特徴は両家が女性宅や料亭・レストランなど、同じ場所に集合して実施するところでしょう。
そうしたら、誰が結納金などの結納品を渡すのでしょうか?
仲人がいる場合は「仲人」が受け渡し、仲人なしの場合は「男性側の父親」が受け渡しを行います。
正式結納と略式結納では、取り交わしが随分異なってきますが、支度する結納品やお金には大きな相違点はないんですよ。
結納と顔合わせ食事会の相違点とは!?どちらもお金の準備が必要?
最近では、一般的に実施されることの多いものが両家での「顔合わせ食事会」です。
そうしたら、結納と顔合わせ食事会の相違点は何でしょうか?
結納と顔合わせ食事は、目的が別するものとなります。
「顔合わせ食事会」の特徴についてご紹介しますね。
【顔合わせ食事会の特徴】
①顔合わせ食事会の目的は、両家の顔合わせと親睦
②場所はレストランや料亭
③前もって用意するお金は「食事代」のみ
④結納品の準備なし
一方、「結納」の特徴は下記のようになります。
【結納の特徴】
①結納の目的は「婚約を正式なもの」にすること
②場所は「女性側の家」近年、レストランや料亭での実施も増加。
③「結納金」の準備が必要
④目録など「結納品」の準備が必要
上記を見てみますと、顔合わせ食事会の方がカジュアルですね。
ただ、お二人の意見だけではなく、ご両親に相談をして、両家でどのようなスタイルにするのか決定していくのがベストです。
結納金の意味「いったい誰のものになって用途は?お返しもしないとダメ?」
結納と顔合わせ食事会の相違点を把握しても、「どうしてお金を用意しないといけないのか」と疑問にも思われているのではないでしょうか。
昔は、結納の際にお金ではなく、花嫁衣裳として着物などの現物が女性へ送られていたんですよ。
それが、時代とともに着物代などのお金に変わっていきました。
つまり、結納金の意味は「女性が嫁入りの準備をする為のお金」です。
結納金は、昔からの習わしが少し変化をして形を変えたんですね。
ちなみに、結納金は着物などの現物からお金に変わっていったので、「御帯料(おんおびりょう)」や「小袖料(こそでりょう)」と呼ばれているんですよ。
ここでは、結納金は「誰のものになるのか?」「もらったからには、お返しをしないといけないのか?」などをご紹介していきますね。
【結納金の用途】結納品やお金は誰のものになるの?!
結納品やお金を用意する側は負担も大きい為、「お金の用途は?」「誰のものになるのか?」を理解しておくと気持ちよく準備を進めることができるのではないでしょうか!
結納品やお金は、いったい誰のものになるのでしょう?
簡単に用意できるものではないので、誰のものになるのか気になりますよね。
それでは、結納金の意味を再度確認してみましょう。
結納金とは「男性側が女性をお嫁にもらう為の支度金として渡しているもの」です。
それゆえ、結納品やお金は女性へ贈るというよりも、女性の家に贈るものです。
上記に記載した通り、基本的な考え方としては、「女性のご両親」のものとなります。
結納金は女性側のご両親のものになるのであれば、なおさら、用途が気になるところですよね。
結納金の用途を決めるのも、基本的には女性のご両親となりますが、自分たちで自由に使ってしまうということは可能性として低いでしょう。
結納金の用途で多いものをご紹介していきます。
【結納金の用途例】
・結婚式の費用
・結婚式でのドレス費用
・新婚生活に必要な家具
・出産などの準備費用
結納金は基本的に女性のご両親のものになると言っても、用途はお二人に関わってくるものに充てられます。
結納金でお返しを用意してもいいの?
結納を行い結納品やお金を頂いた女性側は、「結納返し」をすることがあります。
関東エリアでは結納金の「半返し」とされており、関西では「1割」とされているんです。
どちらの地域でも、結納返しの中に「御袴料(おんはかまりょう)」というものがあります。
こちらは、結納品の中の「御帯料 または 小袖料」に対してのお返しで、現金でも品でも大丈夫です。
「御袴料」とは、男性の袴を仕立てる料金という意味で、最近では、スーツなどを贈るケースが多いんですよ。
ただし、スーツも体型に合わせて購入することから、結納の当日に用意できないことや大きさもある為、目録や御袴料の中包みに「スーツ一着」と記載して、後日 商品を贈るという方法もあります。
また、最近ではスーツに拘らず、結納返しで多いものに「時計」や「男性の希望するもの」に充てることも多いでしょう。
ですので、結納金の用途としてご紹介したものに全額使ってしまう前に、結納返し分を差し引いておくことがおすすめです。
中には 最初から、お返し分を差し引いて結納金を準備するケースもあります。
ただし、先述しました通り、地域によって結納返しの風習がないところもあることから、しっかりご両親にも相談してみてくださいね。
略式で婚約指輪と結納金のみもあり!?失礼にあたる?
最近は、結納をすると言っても略式結納で「仲人なし」を選ばれることが増えているんですよ。
略式結納の中でも、「さらに手間を省きたい」「食事会形式にして結納金のみお渡ししたい」といったお考えもあるのではないでしょうか?
その場合に、「結納金のみ」や「結納金と婚約指輪のみ」を贈るという方法があります。
実際に結納品を取り扱っているお店でも、「結納金のみ」や「結納金と指輪のみ」の場合に必要な商品がセットになって販売されているんですよ。
ですので、結納金のみ」でも「お金と婚約指輪のみ」でも失礼になるということはありませんのでご安心くださいね。
ただし、しっかり両家で意見をすり合わせて答えを出すようにしましょう。
結納の際に準備する目録について教えて!何を書けばいいの?
結納について調べていると、必ず出てくるワードの一つに「目録」があります。
目録は結納をする際に重要なものになりますので、用途や書き方などをご紹介していきますね。
結納の目録の書き方の基本!自分で書くべきものは?
まず、結納の目録についての考え方は、関東式と関西式で分かれます。
「関東式」では、目録を結納品の一品として数える考え方で、「関西式」では、一品に数えない考え方です。
結納の目録は、どのような役割を果たすのか疑問に思われますよね?
結納の目録は「納品書」のようなものです。
目録には、納める品を箇条書きにしてあるので受け取った側も、後で見返すこともできます。
そんな目録は、どのように準備すればいいのでしょう?
まず、結納品を準備する際に目に留まることも多いのが、「結納パック」というものです。
業者さんから、一括で結納品を準備できるので、その中に目録も含まれています。
ご自身で目録を準備する際は、必ず記載しておくべき点を押さえておけば安心ですよ。
それでは、目録に記載するべき点をご紹介しますね。
【目録への記載内容】
目録の、②の結納品の明細や ③の文言は地域などによっても書き方が異なることもあるので、各地域の風習などを確認して準備してくださいね。
目録に結納金の詳細金額まで記載するべき?正しい書き方を教えて!
目録に結納金の詳細な金額まで記載するべきかと、疑問に思われるのではないでしょうか?
一般的に、目録には詳細金額まで記載はせず「壱封」と書き、結納金の金額は中包みに記載します。
ただし、目録に「結納金の詳細金額まで記載してはいけない」という決まりはないので書くことも可能ですよ。
結納品なしで結納金のみの場合の目録の書き方
略式結納の中にも、「婚約指輪」と「結納金」のみで結納を行う場合もあります。
または、「結納金のみ」というスタイルもありますよ。
そういった略式での結納金のみの場合は、「わざわざ目録を用意しなくてもいいのではないか?」と疑問に思われますよね。
結納金のみの結納の場合は、「目録を用意してもしなくても」どちらでも構いません。
結納金のみの目録の書き方は、結納品がある場合と同じですが、記載する品数が減るので、バランスを考えて書くようにしましょう。
結納金のみの場合の目録は、「結納品の明細」の部分が「御帯料(おんおびりょう)」や「小袖料(こそでりょう)」など地域によって書き方が異なりますので、その土地の風習に合わせた表現で書きます。
結納金の意味や用途から、目録の書き方などを今回はご紹介してきました。
結納金とは結局、「嫁ぐのに必要な金銭を、嫁いできてもらう側が渡す準備金」です。
しっかり、結納金の意味を理解した上で準備すると重みを感じ、そして、気持ちよく準備できるのではないでしょうか?
結納金の包み方や渡し方と袋や封筒の書き方に関しては、次ページ
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