親族や友人の結婚式で訪問着は失礼?色や髪型・レンタルはどうすれば!
親族や友人の結婚式にお呼ばれしたとき、どんな服装にしようか悩んでしまいますよね。
今回は、結婚式の「訪問着」にスポットを当ててご説明します。
「訪問着や付け下げって何?」「着物の刺繍ってなに?」など、結婚式で着ようと決めても なんとなく不安なことってありますよね。
特に、親族の結婚式では姪や叔母などの立場によって、訪問着などの和装は何を選ぶべきか悩むものです。
結婚式で失礼がないように、「訪問着・振袖の基本」や「紬・単衣の着物」についてご案内していきますね。
結婚式の「訪問着・付け下げ」ってなに?失礼にならないための基礎知識
着物を結婚式で着るとき、「格」という言葉を耳にしたことがありませんか?
和装の世界では、フォーマルの場に相応しい「格」が重要視されるため、着物の基礎知識は少し知っておくと、失礼な服装を選ばずに済みますよ!
とても間違えやすい「訪問着と付け下げ」についてご説明しましょう。
着物の「格」ってなに?結婚式で失礼にならない訪問着の基礎知識
結婚式において、着物の格が1番高く失礼にならない正礼装は、既婚者が着れる「黒留袖・色留袖」、未婚女性が着用できる「振袖」です。
「訪問着・付け下げ」の着物は、結婚式において、準礼装にあたります。
既婚・未婚関係なく着れる上に、結婚式でも着用できますが、会場のムードによって着分けることがコツです。
例えば、訪問着なら、格式高い会場での姪の結婚式に出席する” 叔母 “という立場だったり、年上の友人の婚礼にお呼ばれしたときなどに着用しましょう。
付け下げなら、親族・友人の結婚式が、レストランでのカジュアルスタイルのウェディングなどで着用するのがおすすめですよ!
既婚・未婚で着るものが変わる?結婚式の訪問着や振袖に関する悩み
未婚の20代~30代の女性は、結婚式に参列するとき、「振袖」「訪問着」のどちらの服装にするか悩みますよね。
一般的に、未婚の20代前半~中頃までは「振袖」を着用します。
しかし、花嫁より派手な柄を選んだりしないように心掛けましょう。
20代後半~30代の未婚の女性なら、「訪問着」がおすすめです。
しかし、振袖を20代後半~30代の女性は着てはいけないということはありません。
結婚式で間違えやすい!訪問着と付け下げを簡単に見分けるコツ
着物の柄の位置が似ている訪問着と付け下げは見分けにくく、着るときに迷うことが多々あります。
簡単に見分ける方法として、「豪華な柄は訪問着」「控えめな柄は付け下げ」と覚えましょう!
簡単すぎる回答ですが、これが最も多く説明するときに用いられます。
結婚式はお祝いの場ですので、豪華な柄の着物を着て参列すると華やかですよ。
結婚式に相応しい訪問着とは?紬(つむぎ)・単衣(ひとえ)・スワトウの刺繍を知ろう!
結婚式に相応しい訪問着とは どういったものでしょうか?
和装には、紬・単衣といった着物やスワトウ(汕頭)刺繍など さまざまあります。
「紬・単衣・スワトウ刺繍」の訪問着を、結婚式で着用しても失礼ではないのかをお伝えしましょう。
結婚式に不向きな着物とは?紬(つむぎ)や単衣(ひとえ)の訪問着
紬の着物は、和装のなかでは「普段着」の位置づけになります。
結婚式のようなフォーマルな場で、紬の着物を着用するのは控えましょう。
また、大変珍しいですが「紬の訪問着」という着物があります。
紬の” 訪問着 ”なので、着ても良さそうですが、格を重んじるような厳かな結婚式では遠慮しましょう。
単衣の訪問着は、初夏の6月や秋はじめの9月に着用します。
単衣の訪問着は、1年中着用できる「袷(あわせ)」の着物と比べると、裏地が無いため、生地が薄いのが特徴です。
単衣の着物は、暑い時期に着用する夏服と覚えましょう!
しかし、暑い日はエアコンが効いていますので、夏だからといって、単衣の着物にこだわらなくても大丈夫ですよ。
和装で代表的な刺繍!スワトウの訪問着で結婚式に参加しよう
スワトウ(汕頭)とは、中国の有名な刺繍の一つです。
植物をモチーフにした刺繍が特徴で、スワトウの訪問着は人気なんですよ!
さらに、スワトウの訪問着は上品で豪華な上に、刺繍が繊細で、和装のなかでも高価な品物に相当します。
格式高い結婚式でも、スワトウ刺繍の訪問着であれば着用できますので、ぜひ 着てみてくださいね。
ちなみに、スワトウ刺繍の着物を着るのに、年齢は関係ありませんのでご安心ください。
悩んでしまう姪の結婚式!叔母として出席するなら訪問着がベスト!
姪の結婚式に叔母として出席するとき、服装をどうするか悩みますよね。
「姪の結婚式なら叔母として和装がいいのかしら?」と、思ったあなたにおすすめの訪問着をご紹介しましょう。
叔母の立場なら留袖・訪問着どっち?姪の結婚式で意外と悩む服装
あなたが、姪の結婚式に叔母の立場で参列する場合、親族として色留袖か訪問着がおすすめです。
例えば、姪の結婚式が老舗ホテルのような格式高い式場なら「色留袖」、フランス料理の老舗レストランなら「訪問着」を着ると、TPOに合った服装となりますよ。
やっぱり訪問着が妥当?姪の結婚式で付け下げを着る場合
訪問着と同じ準礼装の付け下げは、カジュアルな雰囲気の結婚式の際に選びましょう。
イタリアンレストランや、庭園付きの一軒家タイプの結婚式会場などで着るのがおすすめです。
もちろん、カジュアルな結婚式で訪問着を着ても「重い」印象にはなりません。
付け下げだと不安なときは、迷わず訪問着を選びましょう。
結婚式は振袖と訪問着どっち?悩む20代~30代の未婚女性必見!
年齢によっては「振袖・訪問着」のどちらを着るべきか悩んでしまいますよね。
そんなときに参考にしてほしい、おすすめの振袖・訪問着の” 色の選び方 ”をお伝えしますね!
訪問着より振袖!結婚式に参列する20代・30代の未婚女性におすすめの色!
親族や友人の結婚式で、おすすめの振袖の色をご紹介しますね。
20代の未婚の女性なら、赤や爽やかな青のような明るい色の振袖が素敵でしょう。
30代なら、紺や緑の上品で落ち着いた色がおすすめですよ。
黒の振袖も20代・30代問わず着れますが、格式高いホテルや夜の結婚式で選ぶなど、雰囲気に合わせたコーディネートを心掛けましょう!
結婚式の着物は色でおしゃれに!20代・30代の女性におすすめの訪問着
結婚式で着る訪問着などの着物は、色選びがとても大切です。
20代なら、訪問着の色はピンクやイエローのような明るい色が華やかでおすすめですよ。
30代は、ブルーやグリーンの上品で落ち着きのある色が人気です。
ベージュやグレーの訪問着は、世間的にご年配の方が着る印象が強いので、20代・30代の女性は控えましょう。
結婚式の訪問着をレンタルする方法と話題の「和装リメイク」の服装について
結婚式で、ゲストが着る訪問着などの服装はどこでレンタルしたらいいのか迷いますよね。
また、和装好きの間で話題の、さまざまな理由で着なくなった着物を洋服にリメイクするサービスがあるのをご存じですか?
「訪問着のレンタルの方法」と「和装のリメイク」についてご紹介しましょう!
どこに相談する?結婚式の訪問着をレンタルする方法
訪問着を借りる場合、「ネットのレンタルサービス」または「和装の専門店」があります。
ネットで訪問着や振袖を借りる場合、” 身長・腹囲 ” のサイズが分かれば注文ができますし、和装の専門店でレンタルするよりも安価なのがメリットです。
しかし、ネットでの訪問着レンタルサービスの場合、「試着ができない」というデメリットがあります。
その点、和装の専門店でレンタルするなら、実際に着る訪問着・振袖を試着することができるので、安心して結婚式当日を迎えることができますよ。
和装のプロからのアドバイスもしてもらえるので、着物選びに自信がないときは専門店でレンタルしましょう。
和装の専門店でのレンタルのデメリットは、ネットに比べると少々金額が高いという点です。
訳アリの訪問着!結婚式で着てみたい話題のリメイクドレス!
持っていた着物がさまざまな理由で着れなくなったとき、捨てたりする前に、ワンピースやドレスにリメイクしてみませんか?
「着物リメイク」とネットで検索すると、多くのお店が取り扱っています。
着物という高級生地をリメイクした服装なので、親族の結婚式に叔母として参列するときや、七五三のような記念日でも着用できますので、1着持っておくと重宝する優れものなんですよ!
しかし、一般的に既婚者というイメージがある「黒留袖のリメイクドレス」を、未婚の女性が着るのは控えましょう。
訪問着・振袖に似合う髪型!親族・友人の結婚式でおすすめのヘアスタイル
結婚式で着る訪問着や振袖の髪型は、どんなスタイルが人気なのでしょうか?
親族・友人の結婚式で、失礼にならない華やかで上品な髪型をご紹介していきますね。
訪問着・振袖の基本スタイル!結婚式のようなフォーマルな場での髪型
訪問着や振袖などの和装は、結婚式や普段着に関わらず「アップスタイル」の髪型にするのが基本です。
着物は、首筋を見せるのが基本のスタイルなので、フォーマルな場ではアップ以外の髪型は控えましょう。
髪型で訪問着の印象が変わる!親族・友人の結婚式でおすすめのスタイル
親族・友人の結婚式で訪問着に合う髪型は「シニヨン」です。
シニヨンのようにまとまった髪型を「夜会巻き」ともいいます。
上品でシックな印象なので、落ち着いた雰囲気で訪問着を着こなしたいときにおすすめの髪型です。
結婚式に振袖で出席するなら、編み込みやゆるくまとめた髪型がおしゃれですよ!
髪をまとめる位置が上の方なら若々しく見えますし、下の方だと大人っぽい髪型になります。
訪問着や付け下げなどの着物を着ると少し緊張しますし、姪や叔母のような立場で結婚式に出席するときほど、身内相手に失礼ではないかと色々考えてしまいがちです。
着物の基本知識を身につけて、和装を楽しみましょうね!